R55クラブマンを求めて車中泊の旅
去年R60クロスオーバーを購入してからも、ずっとR55クラブマンが欲しくて悶々としていました。
色々やりたいことがあるけど、どうせやるなら、本当に欲しい車にお金をかけるべきではないかと悩んでいました。
そしてついに行動に移すことに。
中古車サイトでR55クラブマンを物色し、関西より西の販売店に絞って、実際に車を見に行きました。
目指すは岡山、兵庫そして奈良
目星をつけたのは5台。
- 一番欲しいブリティッシュレーシンググリーンのクーパー(兵庫県姫路市)
- 年式、走行距離が理想的なアイスドチョコレートのクーパー(兵庫県加古川市)
- 年式、走行距離、価格が理想的なチリレッドのクーパー(兵庫県西宮市)
- ハンプトンクーパーS(奈良県奈良市)
- ホワイトのクーパーとクーパーS Wembleyパッケージ(岡山県岡山市)
とりあえず、まずはずっと憧れていたブリティッシュレーシンググリーンのクーパーを見に姫路へ向かいます。
それが程度の良い車でない場合には移動距離の少ない加古川、西宮へ。
さらにダメなら、ちょっと遠いけど奈良へ向かい、最後に帰路の途中にある岡山を巡って、山口の自宅に戻る計画です。
ドライブも楽しもうと、当初下道中心のルートを進んでいましたが、夕方になり渋滞に巻き込まれたので、広島の手前で高速へ。
その日は、広島県福山市のサービスエリアで車中泊をしました。
R60クロスオーバーで車中泊はできるのか?
後席を倒し荷室をフルフラットにして、持ってきた毛布を敷布団代わりに敷きました。
そして、クッションを枕にして寝袋に入って就寝します。
身長170cmに満たない小柄な私ですが、それでも縦にまっすぐ寝ることはできませんでした。
荷室の対角線上に寝て何とか収まる感じです。
後席の背もたれ(床面になっている部分)と前席の間に空間があるので、足先は宙に浮くような状態ですが、寝ることは可能でした。
この日の夜の外気温は3℃くらいでしたので、寝袋だけでは寒く、念のため持ってきたダウンジャケットを着込むことで、エンジンを切っても寒さを凌ぐことができました。
ただ、毛布だけでは床面が硬く、ぐっすりと眠ることができず、2時間くらいで目が覚めてしまいました。
そのまま寝付けなくなってしまったので、深夜のうちに先を急ごうと東へ車を進めることにしました。
2日目、いよいよ車屋さんに到着
高速を降りて、朝4時頃に岡山県の長船町のコンビニに寄って、シートを倒して休んでいると、そのまま眠ってしまい、気が付くと午前7時頃。
中古車店は9時開店だったので、再び高速に乗り一気に兵庫県姫路市へ。
待望のブリティッシュレーシンググリーンのクーパーが待つお店に到着。
出迎えてくれたのは、事前に問い合わせに対応してくれた営業マンでした。
事前に聞いていた不具合として、オイルにじみと運転席ドアに名刺大の擦れがありましたので、早速確認しました。
擦れの方は思ったほどでもありませんでした。
オイルにじみはリフトに上げて下から見ないとよくわからないですが、エンジンを上から覗いてもにじみを目視できました。
とりあえずエンジンをかけさせてもらうと、調子はあまり良くなさそうな音です。
試乗すればもっといろいろとわかるのですが、残念ながら許可をもらえませんでした。
走行も少なめで、おまけにサンルーフまで付いていて魅力的ですが、不安がぬぐい切れないので、この車はパスします。
過去に試乗をせずに買った車で失敗をしたことがあるので、それを繰り返したくありませんでした。
次は割と近い加古川市のアイスドチョコレートを見に行きます。
輸入車保有台数が圧巻のT’s CLUB
加古川市の輸入中古車販売店T’s CLUBさん。
驚いたのは、輸入中古車の台数。
店内には超高級輸入車がずらりと並べられていますが、少しは離れた敷地には人がギリギリ通れるくらいの間隔でビッチリと中古車が並べられています。
数えていませんが100台以上はありそうです。
大型チェーンの中古車販売店ならありますが、地場の中古車販売店でこの台数はなかなかないと思います。しかも、高級車も多数在庫。すごいですね。
応対してくださった社長さんに案内され、お目当てのR55クラブマンとご対面。
熱心にR55愛を語ると、所狭しとぎゅうぎゅう詰めにされた車たちの中から、15分くらいかけてこの車を出してきてくれて、試乗をさせていただけました。
試乗の前に、まずは外装と内装のチェック。
いくつか手直しをしないといけない箇所はありましたが、総じて綺麗。
エンジンルームもオイルにじみなく問題は見当たりませんでした。
いやぁ、R55クラブマンのリアビューが大好きでたまりません。
観音開きのリアドアは憧れです。
そして、運転席側のクラブドア。
運転席ドアを開けないと開けないので実用性はともかく、そのギミックだけで胸がいっぱいになります。
いよいよ試乗
エンジンをかけると、音も振動も問題なし。回転も安定しています。
これは期待できそう。
着座位置がR60クロスオーバーよりもずっと低いので、スポーティでコーナリング時も安心感が高そうです。
発進すると、何やら違和感が。
それは加速感。
今乗っているR60はターボ付きのクーパーSです。
R60よりも100kgぐらい(たぶん)軽いのですが、パワーとトルクが小さいので、クーパーSのような俊敏な加速はしません。
そして、もうひとつ。
アイポイントの違い。
車高が10cmくらい高く、着座位置も高いクロスオーバーのアイポイントに慣れてしまったせいか、ずっと求めていたはずの、この低くスポーティなアイポイントに運転のしにくさを感じている自分がいました。
本来スポーティな車が好きで、過去にCR-Xやレガシィなどに乗ってきたのに、このような違和感を感じる自分に混乱していました。
試乗が終わり、商談も終わらせ、社長さんはかなりの好条件を出してくださいましたが、まだ混乱している私は、その場で回答するのを避け、3日間の猶予をいただきました。
新しい答え
店を後にして、R60クロスオーバーを運転している時に、私の中で答えが出ました。
求めているものは、今ここにある。
R60クロスオーバーが実は理想の車(=コンパクトスポーツ)だった。
R60クロスオーバーはMINIの中では、大きく発売当初は「もはやMINIではない」と言われていました。
しかし、国産SUVと比べるとかなりコンパクトで、フィットなどのコンパクトカーとそれほど大きさは変わりません。
そして、走りは十分スポーティ。もちろん背の低いR56やR55に比べれば、「ゴーカートフィーリング」の部分は薄まっていますが、運転する楽しさを味わうことができる車です。
それにもかかわらず、後席の居住性や乗降性能、荷室の大きさ、いわゆる実用性も十分で、二つの相反する要素を高次元でバランスよくMIXさせています。それにMINI独特のお洒落さ、可愛らしさも兼ね備えています。
奈良、岡山には行かずに帰路へ着く
R60クロスオーバーが私の中の理想であることに気づき、私はそのまま帰路に着きました。
帰りに立ち寄った瀬戸大橋をバックに、自分の車を見つめて、この車と末永く付き合っていきたいと改めて思いました。
T’s CLUBさんには翌日お断りの連絡をしました。
社長さん、お時間だけ取らせてしまい本当に申し訳ございませんでした。
T's CLUB
住所 / 兵庫県加古川市平岡町中野621-1
電話 / 079-437-9224
URL / https://www.ts-club.com/
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